最近流行りの大学の挑発的な広告
近頃、電車の中吊り広告を見ていると過激なキャッチコピーが飛び交っています。
「いい大学=偏差値の高い大学とは限らない」
「大学名だけのやつに負けたくない」
というようなものがその一例です。
一歩間違えれば、一部の筋から講義や批判にもなりかねないキャッチコピーですが、ある意味話題作りには成功しているのでマーケティング的には「上手くいって」いるのでしょう。
そんな中、一つ気になった広告があります。
帝京平成大学の
「出席してるフリがうまかろうが、ネットの友達千人いようがここでは誰にも尊敬されない」という広告です。
一時期、私もイベント集客のためにひたすらTwitterでDMを送りまくっていた思い出があったためか、心に刺さる広告でした。(黒歴史)
この時はなんとなく見て見ぬ振りをして過ごしていましたが、後になってよくよく考えてみると、ネットに1000人友達いた方がやっぱりいいじゃないかという結論に至ったので、この広告に少し反論しようと思います。
何も別に帝京平成大学にケンカを売るわけではないので、悪しからずです。
拡散力はないよりあった方がいい
まずはこれです。
これからは情報はインターネット上で双方向に飛び交う時代であり、一部のメディアから一方的に情報が垂れ流しの時代ではなくなりました。
個人個人が情報を持ちお互いが発信しあうことで、より個人の意味合いが強くなるいわゆる「個人メディア」の時代にな理ました。
以前は口コミで緩やかに広まっていた情報も、昨今では爆発的に拡散する。
個人個人が発信する情報が強さを持ってきている証拠です。
若者の多くはSNSで購買の意思決定をするほどに、インターネット上の拡散力がものをいう時代です。
https://nabewakashi.com/why-youngs-buy-goods-on-sns
となるとすると、ネットに友達が1000人いるAくんとネットに一人も友達がいないBくんであれば、前者の方がこれからの時代生きやすくなるでしょう。
というのも拡散力があれば手段はともあれ、情報が発信できるという強みがあるからです。
営業にしろ何にしろこれからは自己発信は欠かせないのです。
心のホットラインになる
昔とは異なり、お隣さんとの繋がりも希薄となりつつある昨今において人と繋がってるという感覚は人に安心感をもたらします。近年の中高生は特に用事がなくとも常にライン電話をかけっぱなしにするそうです。
繋がっている、という感覚に敏感なのでしょうね。
また、現実の世界でどんなに辛いことがあっても、ネットで相談できる人がいればどれほど心強いでしょう。
嬉しいことや悲しいこと、辛いこと、怒ったことを人と分かち合いたいと思うのは人の心理です。
だから私もこうしてブログを綴っているのですが、やはり反応してもらえるのは嬉しいです。
現実世界で友達がいなくてもネット上にたくさん友達がいれば安らぐのであれば、それはそれでいいと思います。ただ、ネットにかまけすぎて現実世界の人を疎かにするのは良くないのでバランスは大切ですが。
情報に敏感になる
ネットに友人がいると今流行っているもの、芸能人、ニュース、ゴシップなどあらゆる情報をシェアしてくれます。
そのシェアスピードはテレビよりも新聞に比べるととてつもなく早いです。
学校や会社などの組織に属する人であれば分かると思いますが、いかに新鮮で誰も知らない情報を一番に会話に挙げるかが勝負です。
また、話題を掴みきれていないと「なんだお前」状態になる世知辛い世の中なので、情報こそ命なのです。
そういう意味でもやはり、ネットで情報をシェアできる友人はできる限り持っておきたいものです。
ネット友達のリスク
もちろん、ネット上で友達が多いことにいい面もあれば悪い側面もあります。
顔も知らない浅はかな関係になる
当然ネットでたくさんの友達を作るわけなので、みんなとずっと平等に仲良くなんてのは不可能に近いです。
ある程度、浅く広くの関係になってしまうのは仕方ないことでしょう。
さらにネットを通してのことだから、本当の顔を見ることは難しいケースが多いです。
容易に個人情報を漏らさないように、ある程度距離をとった関係になるのは致し方ないことです。
簡単に友人を「キレる」
ネット上では気に入らない友人がいればいとも簡単にキレます。
削除でもなく、さよならでもなく「キる」という表現になるのは弱々しくつながっている糸をプチンと切るかのような感覚で友人関係を分断することができるからでしょう。
しかし現実世界ではそうはいかない。
ネット上では簡単に切れても現実世界ではとてつもなく糸が絡み合ってるし、簡単に切っても誰かがその糸をまた手繰り寄せてくる。ゆえにネットのような感覚を現実世界に持ち込まないように心がけたいです。
犯罪に巻き込まれる可能性
ネットリテラシーがないと会ったこともない友人にそそのかされて犯罪に巻き込まれる恐れがあります。
すべての情報を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えて行動する癖を身につけておきたいです。
上記のようなリスクが挙げられるでしょうか。
しかし、どのリスクもネットリテラシーを持ち正常な道徳を兼ね備えた人間がネットで友達を作る分には何ら問題ないし、強力なメリットになります。
悪いのはネット自体ではなく、それを扱うユーザー側に問題があると考えられます。
まとめ
さて、いろいろ述べてきましたが結論「きちんとネットリテラシーを持っているならば、ネット上で友達をたくさん作るべきだ」と思います。
帝京平成大学の広告からこんな話になってしまいましたが、賛否両論ある面白いトピックでした。
あなたはどちら派か、もし時間があれば考えてみれば面白いかもしれないですね。