なべわかしです。会社がついに4期目に突入しました。
ありがたいことにブログを書く暇がないくらいに、せわしなく働かせてもらっています。
なにもない0から作った会社が日々大きくなってきたのを実感すると、なんだかエモい気持ちになります。
さて、いわゆるスタートアップとしてここまで生き残ってやってこれたわけですがタイトルにもある通り「ロマンとソロバン」というのが今回の主題です。
経営はロマンとソロバンのバランスが大事
察しがいい方はもうおわかりかもしれませんが、
ロマン:ビジョンや将来性ある事業
ソロバン:しっかりとキャッシュを稼げる地に足ついた堅実なストック事業
この2つが経営に大事だなと最近痛感しています。
というのも、多くのスタートアップは完全にロマンに振り切りすぎてソロバンを完全に無視して突っ走ってしまうので、何かしら壁にぶち当たったり逆風が吹くと一瞬で倒産してしまう可能性が高いです。
急成長を求められるので選択と集中で突っ走るのは必須ではあるものの、あまりにもハイリスクであるといえます。
一方で、ロマンがまったくないソロバン事業だけやっていてもロマンがないので人を引きつける魅力がなく、「あれ、何のために事業やっているんだっけ」と意義を見失ってしまうケースも多々見受けられます。
いわゆるリビングデッド化というやつですね。
とはいえ算盤勘定でやっていると人材単価は高騰しますし、定着率も悪いのでなかなか難しいものがあります。
これは完全に私個人の経験談なので、ロマンとソロバンどちらかの優劣をつけるとかはなく
あくまで双方のバランス感を意識しながら経営者は事業を行わないといけないなと思っています。
ロマンを掲げながら、ソロバン事業を走らせる。
この両輪があってはじめて良い循環が生まれます。
「その時」が来るまで耐える覚悟
さて、ロマンとソロバンのバランスが重要だという話を冒頭にもってきましたが、これらを指針として定めた次に重要なのが耐える覚悟です。
事業の成功にはタイミングと仲間が非常に重要だと思っていて、その時が来るのは前触れもなく一瞬です。
その波に乗り切れるかが成功の可否を分ける生命線だと考えています。
というのも、直近多くの上場企業の創業者やEXIT済みの起業家の話を聞く機会が多いのですが、成功を左右する一番大きな要因として挙げられることが多いのが以下2つで、
- 時代の波
- 優秀な人間
この2つが揃った時に事業は爆発することがほぼ全てでした。
ソロバン事業を確立し盤石な経営体制を築いた上で、ロマン側で常にトレンディなサービスにベットし続ける。
その過程で優秀な仲間を集めておいて、いつ爆発しても良いように備えておく。
この準備を怠らなかった企業が勝ち上がっているケースが圧倒的に多かったです。
なのでスタートアップはいずれくる大きな波に乗っかるために、すなわち人生で数回訪れるか訪れないかの大チャンスの運を信じて待ち続け、その運を逃さないようにロマンとソロバン両輪が回った企業を構築し備えること。
この意識を持つことが重要だなと思います。
ロマン全振りもまあ否定はしませんが事業進行上、精神的にもかなりダメージが有る上になにかしらバッドニュースが起きた時(競合の参入や、規制、炎上)その際のピボット不可避なほどのインパクトをモロに受ける覚悟は持っておいたほうが良いです。
投資の言葉を借りるならばポートフォリオの分散化ですね。
まとめ
今回はロマンとソロバンという今の経営思想についてご紹介しました。
将来的にこの考えは変わるかもしれませんが、今の所この意識を持って経営することが成功への近道なのではと考えています。
今や上場している企業も最初はソロバン事業で食いつないで、ロマンにベットし続けた結果大きな成果を出しているわけです。
あんまり表に出てこない話ですが、みなそうやって生き残り成功してきたのです。
自分の人生、ひいては会社を大成功させるためにもまずは安定して挑戦できる基盤を、あわよくばロマン事業にシナジーあるソロバン事業を構築して大成功目指して挑戦する考え方もあるんだよという話でした。