学生時代に2社立ち上げ、直近で1社起業した経験から「社会的地位」も「経済力」も「コネ」も持ち合わせない所謂「持たざる者」が起業する際に本当に必要だなと思うものを綴っている記事です。
項目全てが必須というわけではないですが、自分の経験に加えて成功している仲間はみんなこの項目を満たしていたので、成功確率を上げるためには確実にあったほうが良いものばかり列挙しているので、是非参考にしてみてください。
やる気とか、継続する心とか起業しようとする人に備わっている当然の項目は省いています。
ビジネスモデルの大量インプット
起業しようと思うなら、まずはビジネスモデルを大量にインプットしましょう。
とにかく色んなビジネスモデルの情報を浴びることが大切だと思います。
「車輪の再発明」という言葉が有名ですが、自分が1から考えたアイデアなんて誰かがもうすでに考えて実現しようと試みたことがある、またはすでに実現されているはずです。
世の中には自分よりも数段賢い人たちがいっぱいいます。天才と呼ばれる人間なんてごまんといるのです。
そういう人たちとアイデア出し勝負をするよりも、とにかく優良なアイデアや考え方に触れる方がはるかに効率的です。
そうしているうちにようやく、「あれ?この領域結構課題あるな。」とか「これとこれを組み合わせればいけるんじゃないか?」みたいな価値あるアイデアに繋がるので、日頃からビジネスモデルをとにかくインプットしまくることをおすすめします。
どうやってビジネスモデルなんか勉強すればいいの?という方もいると思うので、補足しておくと前述の通り世の中には賢い人がいっぱいいるので、有名サービスだとビジネスモデルを図解した画像が落ちていたり、ビジネスモデルのまとめ本とかがアマゾンとかで売っているのでそういうものを片っ端から調べてみて下さい。めちゃくちゃ勉強になります。
ちなみに何だかよくわからない起業セミナーや、起業で成功している経営者の講演会、自己啓発本を読む意味はほぼ皆無です。
※自己啓発本はレッドブル的な役割+会話の話題作り的なものだ、と思った方が良いです
そういうのに足繁く通ってる、頼っている友人は大体起業していないですし、起業しても儲かってないです。
起業をするならとにかくビジネスモデルを、商売を勉強した方が良いです。
プログラミングスキル
次に必須なのはプログラミングスキルです。もっと砕いていうと、自分でサービスを構築できる力ですね。
起業するとプログラミング等いらなさそうな領域でも、絶対にどこかでテクノロジーでの解決が必要になります。
会社のホームページ、スタッフ管理システム、メディア、ブログ、サーバー管理等々、とにかくコードは避けては通れません。
私も学生時代に人材領域で会社をやってましたが、如何せんプログラミングができなかったため本当に苦労しました。(オフライン営業のみでの事業展開+外注でボラれるなど散々でした)
プル型営業もできないし、テクノロジーにも圧倒的に弱いという当時のオワコンな私に興味ある方はどうぞ。
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また、起業したらわかると思うのですが、既存のステレオタイプな事業が存在するところに切り込んで行こうと思ったら、大体既得権益ガチガチな年配者に一瞬で消されます。
テクノロジー系のソリューションを持ち込んで差別化を図るなど、持たざる者が何かしら優位性を出そうと思った時にプログラミングは絶対必要になります。
えーでもプログラミングは難しいから無理そう。CTO任せじゃダメ?
中にはCTOにテクノロジー領域を任せきりなCEOもいると思います。しかし、テクノロジーが全く分からないCEOについていきたい酔狂なCTOが世の中には何人いるでしょうか?
よほどの自信があるならプログラミング無しでチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
ちなみに私は2ヶ月ぐらい死ぬ気で勉強して、サイト作れるようにはなったので本気で起業したいという意思があれば余裕で身につくと思います。
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交渉力・会話力
事業内容がなんであれ、仕事が取れるかどうかは社長の交渉力・会話力にかかっています。
いくらサービスが良くても、いくら技術力があっても、いくら安くても、それを「魅力的に」伝えることができなければ売上は0円のままです。
営業だけではなく、創業融資を引っ張る時でも、投資をいける時でも、外注する時でも交渉力がないと足元をみられて何事も進まなくなります。
交渉力・会話力は本当に必要だなと思います。
自分は口下手だし、自信ないな…
私自身口下手ですし、最近は人にあまり会わないでメール・チャットなので人前で話す時には本当に緊張して上がります。
(大手でのミーティングプレゼンで緊張しすぎて、大丈夫?と心配されたこともある私が言うので問題ないです。皆さんの方が上手いと思います。)
しかし、事前に話す内容や伝えたいことはしっかりとFIXさせ、核心が伝わるように話すことができるように工夫しています。
事前準備でこの辺はなんとかなるので、日頃から練習しておきたいですね。
年収数百万円~数千万円位のモデルとなる経営者
起業をしたいと思った時にモデルとなる経営者がいるかどうかは非常に重要だと思います。
事業モデルは違えど、年収数百万円~数千万円位の社長であれば比較的再現性のあるビジネスモデルであるケースが多いので模倣性も高く、ノウハウも盗みやすいです。
また、実際に事業を回している様子や社長としての姿勢、言動も良いところを盗んだり、逆に良くないところも学べるので目の前に起業の教科書がある感じです。
「社長のかばん持ち」と言うのがあると思いますが、あれはめちゃくちゃいいと思います。運が良ければコネや、他のモデル社長をゲットできたりするので、いい事しかないですね。
一方で、スティーブ・ジョブズや孫さんみたいなカリスマ経営者や総資産100億ある経営者、バイアウトして20億の資産持ち経営者のような雲を何層も突き抜けてしまっているような経営者は正直なところ次元がもう違いすぎて参考になりません。
持たざる者はまずは実現可能な比較的スモールなところで成功体験を積んでいき、その後にまだ上に行けそうであればベットする、と言うような戦略が良いかと思います。
起業にあたってよくある質問
起業したい!と言う人と最近よく会い話をするのですが、その時に聞くよくある質問例を書いておきます。
これはあくまで1起業家の個人的な見解です。正解か不正解かは個人の判断にお任せします。
「ふーん、そうなんだー」くらいの感覚で流し読んで頂いて結構です。
起業するのに500万くらいかかるもんなんですか?
事業モデルがどんなものか聞いてないので断言はできないですが、基本そんなにかかりません。私は学生起業スタート時は残高5万円くらい、今の会社で30万くらい(貯金は別)で始めることが出来ました。
飲食店とか実店舗モデルは確かに初期費用かかったりしますが、個人的にはインターネットなどを利用した初期費用の小さい事業からスタートするのがリスクも小さくおすすめですね。
補足しておくと、株式会社だと最低でも26万円、合同会社だと10万円くらいで創業できちゃいます。
いいアイデアではないですが、起業するべきですか?
アイデアが良いかどうかを検証するために起業はするもんだと思っています。
良いアイデアならお金になりますし、そうでないならお金にならない、非常にシンプルです。
ただし、初期費用などが大きくリスクが高いものに関しては小さくPDCAを回せないもんかと、すなわち仮説検証できないかどうかをしっかり検討すべきです。それで行けそうならGOかと。
上手くいくか不安です。起業塾は利用した方がいいですか?
起業塾卒業した人に会ってみてください。または起業塾卒業生の現在の肩書きをみてください。大体起業してないですよね?そう言うことです。
ちなみに、不安を感じている時は「将来の不確定要素」がある時です。
とにかく調べまくって、知識を身に付けることで不安が解消されるならあとは覚悟だけです。
人脈が全くありません。
Yenta(ビジネスマッチングアプリ)、Linked In(ビジネスマッチングアプリ)、Twitter DM(SNS)、Facebookのビジネスグループ(SNS)、挙げればキリがありませんがインターネットがフルに使える時代です。
多少煙たがられてもいいので、とにかく当たって砕けろの精神でいろんな人に絡んでみましょう。そうすればいつの間にか人脈ができています。
初めは質にこだわらずいきましょう。人と会いまくっているとMLMの人(ネットワークビジネス)や怪しい商材を売っている人、ただの飲み友達、ビジネス友達、みたいな形でだんだん属性がわかってくるので、慣れてきたらその辺も精査して効率化すると良いです。
この辺は初めはとにかく量をこなすのがコツかと。
起業の知識が0です。勉強した方がいいですか?
月2万から税理士の顧問先生をつけることが出来ますので、先生につきっきりで質問しまくりましょう。
先生はその道のプロです。本当に頼りになるので、勉強させてもらうのが早いです。
そのお金がもったいない場合は、起業相談所とか商工会議所に行って無料相談しましょう。世の中結構無料で色々教えてくれます。
※ここの欄は質問が出るたびに更新します。
最後に
私自身まだまだ高みを目指している道半ばの現役起業家です。
至らないところもたくさんありますが、良い仲間に恵まれ助けられています。
最初は自分も起業するのは不安で、自己啓発本読みまくってセミナーに行っていました。(本当に今思えば、何の実りにもなっていないです)
世の中ってのはすごくシンプルで何かをやりたいと思った時に、それほど多くのものは必要ないんですね。
起業塾の広告だとか、世の中の偉い人の言葉とか、自分の人生に後悔している人とかがこれから挑戦しようとしている人の後ろ髪を引っ張ってるだけなんですね。
本当に「起業したい!」と思うのであれば安易な高額商材や高額塾に手を出すのではなく、まずは自分で起業について徹底的に調べてみてください。
自分の時間と労力を使って汗をかいて、苦しんでようやく「業(なりわい)を起こす」ことが出来るのです。
この記事が皆さんの起業のお役に立てれば私は嬉しいです。
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