自分で物事を考えずに、誰かが考えた枠組みに乗っかって批判することはとても気持ち良いです。
自分で思考することには時間も労力も時にはコストだってかかります。
今の現状ってクソだ!
こんな考え方は終わってる!
兎に角世の中が悪い!なんとかしろ!
と声を荒げるだけで自分はさぞ真っ当なことを言っているかのように感じることができ、安全圏から優越感に浸れる人が近年散見されます。
でもそれって何かを根本的に解決して、誰かの役に立っているのでしょうか?
今の現状ってクソだ!(でも、代替案も考えるのやだ)
こんな考え方は終わってる!(でも、自分では考えるのだるいし、よくわからん)
兎に角世の中が悪い!なんとかしろ!(でも、選挙難しいからよくわからんし、一票で何も変わんないだろ!行かなーい)
答えはNoで、時にその無責任な批判は、真っ当に物事を自分で考え行動する人を傷つけることさえあります。
思考停止こそ一番の罪であると考えています。
最近とても目を引いた騒動がありました。
芸人のたかまつななさんのツイートの炎上騒動です。
【1分でできる!政党の選び方】
衆院選において初の #18歳選挙権
若者の投票率をあげたいんです!全国の学校に無料で出張授業を届けたいです。
拡散下さい!https://t.co/E16MSnnBXlhttps://t.co/kz6ka0H8lt#笑下村塾 #クロス pic.twitter.com/1UxWf1cOw0— たかまつなな(『政治の絵本』発売中) (@nanatakamatsu) 2017年10月5日
若者の投票率を少しでも上げようと、政治参加の敷居を少しでも下げようとたかまつさんが考えに考えぬいたとても素晴らしいソリューションだと思います。
これを出回った当初、私はこのアイデアは「良い!」と思い色んな友人に知らせるべくこのツイートをリツイートさせて頂きました。
少しでも選挙の敷居が低くなれば良いなと思っていました。
でも結果は、
たかまつななさんが運営されているブログ、「お笑いジャーナリストへの道」の記事にも触れられていますが、
(無責任な)批判が殺到。
「雑すぎやろ」
「簡略化しすぎ」
「何もわからないじゃん、これじゃあ意味ない」
「子供に悪影響」
「芸人が何を言っているんだ」
…え?
じゃあ代替案出すなり、補足するなり、
何かしらのアクションを起こそうよ…
というか最後の方のコメントは、もはや当てつけレベルです。
批判して文句だけ言って、行動している人の気持ちだけ蔑ろにして得た優越感で気持ちよくなって、それで本当に良かったんだっけ?
それで何か物事がいい方向に向かうんだっけ?
そこをもう一度改めて見つめなおす必要があります。
批判をするにもルールがあります。
何かを貶めたのであれば、それを代替する何かを提示しないと割に合いません。
お金がない、給料が低い会社が悪い、カネをよこせ。
その発言をする前に、
・仕事に見合うパフォーマンスを出せているのか
・転職で給料UPはできないのか
・副業で収入は得られないのか etc
ちゃんと自分の頭で物事を考えたうえで、正しい情報を集めて行動できているかをチェックした方が良いです。
何も意見を積極的に発言をすることを否定しているわけではありません。
ただ、その意見が何ら改善を生まないただの悪影響な呟きになっていないか最大限の注意を払うべきだと考えています。
頭ごなしに否定して物事の粗だけ探す人間になっていませんか?
たかまつななさんの選挙チャートの話に戻ると、しっかりと説明も施された選挙サイトは探せば見つかります。
20項目の質問に答えるだけで自身に合う政党や、皆の意見を参考にできるようになっています。
気に食わないのであれば自分でこういうサイトを調べて使ってみて、「たかまつさん!こんなのもありましたよ!」で済む話じゃないでしょうか。
批判をするのであれば、代替案を出すべきです。
皆がその精神を少しでも持って、世の中で活きることができればもっとこの世界は良い方向に向くのではないのでしょうか。