英語の勉強、ダイエット、営業活動、禁煙。
どれも我慢や継続を伴うものばかりですが、なかなか続きにくいことが多いです。
そんな時は「結果」に眼を向けるのではなく「過程」を重視してみると良いかもしれません。
「結果」はすぐには出ないもの
何をやるにしても結果はすぐには伴ってくれません。
営業で新規案件を月に10件受注する、ダイエットで5kg痩せる、TOEICで800点取る、などなど口に出すのは容易いですが、いざ実際に結果を出そうとすると継続性なしには達成できません。
しかし、人間は往々にして結果ばかり追い求めて、短期的に成果が出ないと挫折してしまいがちです。
私も一時期英語の勉強が続かず思い悩んだ時期があったものです。
気合だ!根性だ!とついつい思考を放棄して何かのせいにしてしまいがちですが、
私は継続のコツは「結果」ばかりみるのではなく「過程」を注視してみることだと考えています。
自分の努力の軌跡を可視化する重要性
人が頑張るための原動力とは何だろうとよく考えますが、私は以下2つであると思っています。
・ここまで継続してきたんだという軌跡が見えること
・継続してきたことに対する報酬があること
上記2つさえあればたいていの人は頑張れるのではないかと考えています。
ビジネスの営業活動の例をとって考えてみると、1件受注すれば100万円売上が上がるとします。
その場合に100万円受注した時はもちろんやる気は上がりますが、それは一過性のもので1件も取れなくなった時には継続の原動力にはなりえません。
しかし、継続的に毎日往訪は欠かさず5件行っていたとしたとするならば、その際の原動力はまさに自分の努力の軌跡が目に見えます。私はここに継続のためのエッセンスがあると思います。
「俺は毎日5件こなしている、いつか報われるんだ」こういった気持ちが継続のモチベーションなのです。
上記ケースでは、上司は1件も取れない際に「お前は努力を怠っている」というような指摘はしてはいけません。
その営業マンにとっての原動力は継続の軌跡なので、そこを褒めることでさらに継続性が期待できるのです。
毎日の往訪数をグラフ化して、メンバーが見れるようにしても良いかもしれません。
継続していることをみんなの前で褒めることが、営業マンのモチベひいてはチームの活性化に繋がるかもしれません。
※往訪は継続できるが、あまりにも受注できない場合は適性がないという別軸の問題がありそうですが
チームマネジメントの見直し
完全に経験ベースで話してきましたが、自身が所属する組織では成果主義に陥ってないか再度確認してみるいい機会かもしれません。
人間そんなに強くできていません。
ついつい結果ばかりを追い求めて、過程をおろそかにしてしまってはいないでしょうか?
誰かに褒めてもらわないと、自分は頑張っているんだというところを確認できないと、人はずっと頑張り続けることはできません。
成果ばかり気にして組織がうまくいってないな、雰囲気が悪いなというような場合は「過程」にも目を向けきちんと評価することも必要なのでしょう。