日本とイスラムとの価値観の違いに驚愕
今回、初めてイスラム圏の国に足を踏み入れましたが、価値観の違いを度々目の当たりにして驚きの連続でした。
日本では当たり前のこともイスラムでは信じられないなんてこともとても多く適応するのに一苦労でした。
中でも特に印象的だった日本とイスラムの価値観の違いを記していきたいと思います。
富める者が貧しい者へ施す
イスラム圏に行くとイスラムの一般人が貧しい人や老人にお金を分け与える光景をよく目にします。
これはイスラムの教えの根幹をなす富めるものが貧しいものへ施すという考えに起因しており、日常的なことです。
現地のより裕福な立場にある人間が貧しい者に恵みを与えるのです。
それは時にはお金、時には食事であったりと様々です。
これは外国人旅行者にも対しても例外ではなく、私が道を歩いていると施しをくれと手を差し出してくる貧しい人が数多くいました。
日本であれば考えられない光景で、滅多に見ることはありません。
なかなか初めはイスラムの教えを理解できず、なぜこの人たちは働けないのだろう、養ってくれる家族はいないのかなど日本人目線で考えてしまう愚かな自分がいました。
イスラムの教えとはいえどうしてこの考えがここまで深く浸透しているかをよくよく考えた時に、日本にある生活補助のような福利厚生が国内に整備されていないことが大きな原因であるように感じました。
現地の人々は富める者が貧しい者を助けるという福利厚生システムの中で生きているのです。
郷にいれば郷に従え、という言葉通り滞在中はできる限りイスラムの精神を理解し実践することに努めました。
女性にとって美しさは夫のみに見せるもの
次に恋愛や結婚に対する価値観ですが、イスラムの女性の多くは顔や髪をヒジャブという衣装で覆い隠しており、ほとんどその容貌を見て取ることができません。
その上外出する際に日本みたいに化粧やオシャレをすることがないというのです。
これは美しさは夫のみに見せるものという考えが根付いており、女性は外では地味に振る舞い家の中では美しく着飾り目一杯化粧やオシャレを楽しむという文化があるためです。
全ては夫に飽きられないため。
世間体を気にするのではなく、すべては自分の夫と良好な家庭を築くための女性の最大の配慮なのです。
日本では全くの逆で、女性は外に出るときに化粧やおしゃれをして家の中ではノーメイクで非常にリラックスした格好で過ごします。
余談ですがイスラム圏では日本の2倍以上の出生率を誇りますが、家の中で女性が夫だけに魅力的に振る舞うという文化があるからこそセックスレスなどの問題が起きにくくなっているのでしょうか。
交渉が基本
日本だと物を買うときに値札を見て物を購入するのが普通ですが、イスラム圏では物を買う際に交渉をします。
値札がかかっていない場合が多く、大体の相場感をつかんでおいてから交渉します。
普段、交渉慣れしていない日本人にとっては馴染みにくい文化の一つです。
ぼったくられないように気をつけたいところです(自戒)
チップ文化
欧米の影響を受けたためか、イスラム圏のうち比較的欧米に近い地域ではチップ文化が浸透しています。
食事をするにも、バスに荷物を積み込むにも正規のサービス料金に加えてチップを支払うシーンがとても多いのです。
日本にはチップ文化が存在しないため、初めはとても戸惑いました。
日本ではサービス料金も含めて全ての値段が表示金額に含まれていますが、イスラムでは通常料金に加えてチップを支払う必要があります。
日本人からすればなんだか余分にお金を取られる気がして、あまりいい気はしないシーンも多々あるかもしれません。
まとめ
今回イスラム圏を旅した際に、私自身が感じたことや現地のイスラムの方に聞いた話をもとに日本とイスラムの文化の違いをご紹介しました。
イスラム圏を旅するときには是非気をつけたいものです。