コンサル創業者が明かす優秀なコンサルタントになるための3つの条件

コンサルタントといえば数ある仕事の中でも、知的かつ高収入なイメージを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

その一方で転職の回数も多く、生存競争が非常に激しい職種だと言われます。

コンサル業界において生き残れることができ、バリューを出せるコンサルタントとはどんな人材なのか。

コンサル創業者とお話しする機会があったので、優秀なコンサルタントになるための条件についてインタビューしてみました。

コンサルタントとは

コンサルタントとは、個人、法人に関わらず顧客が抱える何かしらの課題を解決する方法を提供する仕事です。依頼の単価が高額なため、法人のコンサルティングが圧倒的に一般的には多いようです。

もともとコンサルタントという単語は英語の「相談する」(Consulting)という単語に由来します。そのため、相談を受け課題を解決する様から「企業のお医者さん」とも言われます。

顧客に対して課題の解決の方法を伝授するわけですから、顧客以上に業界に対する知識や現状、今後の市場予測などかなりの能力が要求されます。

コンサルタントの業務

コンサルタントの業務は業界によって様々ですが、基本的には顧客が抱える何かしらの課題を解決する方法を提供するというスタンスは変わりません。

顧客の解決したい課題をヒアリングし、どこに問題があるのかをさまざまな要素に分けて分解して考え、問題点(ボトルネック)を見つけてどのように、どれくらいのスパンで問題を解決するのかを決めていきます。

コンサルティング会社にもよりますが、上流工程と呼ばれる部分の設計だけを行うコンサルタントもいれば、設計からシステムの導入などの実際の現場にまでしっかりと関わるコンサルタントもいるので一概に仕事内容を括ることができない業種と言えます。

コンサルタントの働き方

コンサルタントの働き方は毎日同じ会社に通いつめるサラリーマンのような働き方とは異なり、プロジェクトによって職場が変化します。

そのためコンサルタントはプロジェクトごとにチームを編成され、チーム全体で成果が出るように働きます

プロジェクトが忙しい時期は終電で帰れない時も多いですが、プロジェクトが入らない時期は意外と時間も取れるので短期集中型の働き方になります。

優秀なコンサルタントになるための3つの条件

今回、記事の執筆にあたり日本を代表する某コンサルティングファームの創業者の方に、優秀なコンサルタントであるための3つの条件を伺いました。

高い知能を有していること

高い知能を有していることが条件の1つ目です。

高い知能というとIQやEQといった話になるのか、という印象を受けてしまいますがここでの知能を具体的に説明すると、「論理的思考能力」と「物事を継続する力」がトップレベルで身についているかどうかということです。

①論理的思考力

論理的思考力とは、個々の事象を過不足なく明確に繋ぎ合わせて考えることのできる能力です。すなわち、誰もが納得できるように筋立てて考えられるかということです。

 

ですので、コンサルタントに論理的思考力は当然必要となります。

コンサルタントは顧客に解決策を提示するわけですから、論理的な組み立てができなければ相手に伝わるはずもありません。

論理的思考力の効果的な鍛え方については、以下の書籍がおすすめです。

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▲論理的思考力、すなわちロジカルシンキングとは鍛えようによっては誰にでも身につけることのできる力です。

一般的な書籍であれば単なる事例の紹介のとどまっていますが、この書籍では実際にトレーニングをしながらロジカルシンキングを身につけることが可能です。

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▲社会人になると、読まされる書籍の中に「入社1年目の教科書」や「分かりやすい表現の技術」などの書籍がありますが、それと並び称されるほどの良書がこちら。

書くこということは、すなわり論理的に組み立て説得力をもたせて相手に伝わるようにするという一連の動作です。この書籍にはそれを学ぶためのエッセンスがぎゅっと詰まっています。必読の一冊です。

②物事を継続する力

継続力も論理的思考力と並び、コンサルタントの基礎となる能力なので絶対にはずせません。

なぜなら、コンサルタントは勉強を絶やしてはいけない職種だからです。

常に様々な顧客の課題を解決するために情報に対するアンテナを張り続け、最新の技術があれば漏れなくキャッチアップすることが欠かせません。

もしコンサルタントにこの継続力がなければ、頼りない知識も薄っぺらいコンサルタントになるでしょう。

 

さらにはキャッチアップする知識は何も技術には止まらず、クライアントと良好な関係を築くために飲み会の席でのゴシップ情報の吸収や今世の中が何に関心があるのかなどの時事問題のキャッチアップも欠かせません。

高いコミュニケーション能力を有すること

コミュニケーション能力が必要な理由はいうまでもなく、コンサルタントは人と人の仕事だからです。

AIが普及したらどうなるかはわかりませんが、少なくとも相手に自分の意見を伝えたり、相手の意見を聞くことは不可欠な要素です。

コンサルタントは顧客に方法を提示するだけでなく、課題解決のためにいろいろな方面にヒアリングを行い、何が問題であるのかを突き止めたりする際に人と関わります。

 

また、チームでプロジェクトをこなすのでチームの仲間との連携も必要です。

故にコミュニケーション能力は欠かせません。

好かれる人間であること

優秀なコンサルタントである条件で最も重要な要素が、この好かれる人間であることです。

いかに知能があり、いかにコミュニケーションが最低限取れたとしても好かれなければ優秀なコンサルタントにはなれません。

 

というのも、コンサルタントは月に数百万〜数千万という大きなお金で一時的に雇われて課題解決する人材です。

もし仮に、クライアントにとって不快であれば1ヶ月ですぐに交代、なんてこともありうるわけです。

ですので、コンサルタントに限ったわけではありませんが、必ず好かれる人間になれるように努力することは欠かしてはいけません。

 

一方で例外的な職業もあり、例えば研究職であれば人に好かれなくても、研究成果を出していれば十分認められ優秀であるわけです。

というのも、仕事の成果と人柄というのは独立事象であり考慮されないからです。

 

しかし、コンサルタントは人と人のお付き合いの仕事です。

仕事の成果と人柄を独立事象として捉えるのはかえって難しいでしょう。

 

では、好かれるためにはどうすればいいのでしょうか?

それは評価の高いコメンテーターの真似をしてスキルを盗むことです。

 

島田紳助さんの伝説の動画「紳竜の研究」

これに全てが詰まっていると言っても過言でないくらい、人に好かれることとは?人の笑いのツボを抑えるには?と言ったエッセンスが詰まっているのでぜひ参考にしてみると良いでしょう。

あのブランド人ZOZOの田端さんも神動画と讃えて紹介されてましたね。

この動画は確実に一見の価値ありです。

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コンサルの創業者の方も仰っていましたが、何事もまずは成功している人間を真似ることが成功の近道だそうです。

上記で紹介した島田紳助さんや、テレビで「ああこの人好感持てる」または、皆に持たれている人の真似をするのが良いのです。

他の例で言えば、そのトーク力や立ち振る舞いで看板番組まで獲得している池上彰さんのようなコメンテーターもすごく参考になりますね。

決して高慢になることなく視聴者に寄り添ってくれるあの解説は人をすごく惹きつけます。

まとめ

優秀なコンサルタントになるための条件とは?という題でインタビューで学んだことをざっと綴ってみましたが、コンサルタントに限らず様々な職種にも当てはまる内容でした。

整然と物事を考えることができて、それを伝えるコミュニケーション能力を有して、人と円滑な関係を築けること。

非常にシンプルでしたが、本質を付いた回答なのかなと思います。

是非、ご参考にしてみてください。

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