世の中にWEBサービスありすぎじゃね?
日々膨大な情報に晒されてる私たちはそれらを取捨選択して生きていますが、最近気になったことが一つ。
WEBサービス多すぎじゃね?
いや、まあ確かに課題が様々ある中でそれらを解決するためにWEBサービスが増えることは痒い所に手が届くという意味で喜ばしいことですが、Google、Facebook、Amazon、LINE、Instagram、Snapchat、Snow、Spotifyなどその数は膨大に増え続けています。
その背景としては、技術の向上等に伴いPCが安価に普及したことや、WEBサービス開発のためのGihubなどのサーブスによってコードがオープンに共有されるようになったことが大きく、より多くの人が開発に参加できるようになったことが要因だと思われます。
しかし、これだけWEBサービスがあると、人間(主に私)はカテゴライズしないとなかなか頭にインプットできない生き物ですから、なんか無性にカテゴライズしたくなっちゃうんですよね。
というわけで今回はそんな星の数ほどあるWEBサービスを種類別ごとにまとめて、それぞれの長所短所を見ていきつつ、それぞれのカテゴリに属するサービスの今後の展望がどのようになってゆくのかを書いていこうかなと思います。自己満で。
WEBサービスは大きく分けて3つ
普段何気なく使っているWEBサービスですが、大きく分けて次の3種類に分類されるかなと。
サービスの性質上重複するものも存在するのは仕方ないのでご容赦を。MECEできてないぞ!っていうツッコミがあればコメント欄にください。笑
①コンテンツプラットフォーム系
②データベース系
③コミュニケーション系
上記3つ。
うん、すごくシンプルでわかりやすくなったぞ。多少強引に区切ったなと思われますが、大体のWEBサービスはこの3つに収まってくれるはずです。
それでは、それぞれの分類を見て行きましょう。
①コンテンツプラットフォーム系
GoogleやSNS (Youtube, Facebook)系のサービスはこのコンテンツプラットフォーム系に分類されます。
このコンテンツプラットフォームというのは、Googleの検索エンジンやYoutubeの動画音楽共有サービスのような、WEBサービスにおける基盤みたいなサービスを指します。
簡単な例を出すと地元の「盆踊り」を思い浮かべるといいでしょう。
出店がたくさん出ていて、踊る人がいたり、酔っ払う人がいたりコンテンツがたくさん入ることで人がたくさん訪れる場所になっているのが「盆踊り」という祭りです。
人もいない、出店も音楽もなければ意味をなしませんが、それらが揃った時に人が集まる場所になるのがまさにコンテンツプラットフォームのイメージです。
何かを調べたいと思えば、GoogleやBingを使い、音楽を聴きたいと思えばYoutubeを使うといった具合にユーザーの生活に深く根付き、寄り添うのが特徴です。
それらのビジネスモデルの多くは広告主からの広告収入や、ユーザーへの月額課金で利益をあげており、多くのユーザーに使ってもらえればもらえるほど利益につながります。BtoBでもBtoC(BtoBtoC)でもありうるということですね。
よくGoogleに載ってる広告とかはまさにそれです。広告主向けの広告出稿サービスAdwords(アドワーズ)とかが有名ですね。
そして、そんなコンテンツプラットフォームのサービスの特筆すべき点は、
「いかに自社サービスに時間を費やしてくれるか?」
「いかにアクセス数、PV(ページビュー)数を集めるか」
この2点に対する工夫次第で利益は変わってくるわけです。つまり、どれだけ人が集まってくれて、そこに滞在してくれるかということが焦点になってきます。
先ほどの盆踊りもそうですが、たくさん人が来て、長くいてくれればいてくれるほど、屋台は儲かりますよね?そんなイメージです。
その証拠に、Facebook等のSNSは勝手に動画が再生されるようになりました。これは確実にユーザーを自身のコンテンツプラットフォームに滞在させ、目に触れる広告を多くさせるのが狙いでしょう。(我々からすれば通信データを食うので溜まったものではないが)
今まではアクセス数やPV(ページビュー)数が重視されてきましたが、ユーザーが実際に広告を見てくれているのかを検証しにくかったため今ではユーザーの滞在時間を伸ばそうとコンテンツプラットフォーム提供側はいろいろ考えてるようです。
もう少し具体的なサービスに踏み込んで考察を与えてみると、
Googleの場合、言語化可能な顕在的なニーズしか検索できないというデメリットが存在します。
どういうことかというと自分が調べたいもの、すなわち言語化できる欲求しかGoogleでは検索できないわけです。ここにGoogle の限界が垣間見えます。
一方でFacebookは潜在的なニーズの発掘に非常に特化しており、友人の投稿を見て「これいいな」「私も欲しい」と言ったような潜在的なニーズを掘り起こせる点ではGoogleよりも優れています。
とまあ、長々とコンテンツプラットフォームについて述べてきましたが、
「いかにユーザーにいかに多い頻度で、いかに長時間自社のコンテンツプラットフォームに滞在してもらえるか」
上記の条件にかなうコンテンツプラットフォーム系のサービスがおそらく次代を担うようになることは間違いありません。
2018年時点ではGoogle、Instagramあたりが圧倒的に強いですねー。
②データベース系
次にデータベース系のWEBサービスです。
就活サービスのリクナビやAmazon、仕事をアウトソーシングするクラウドワークスなどがこのデータベース系のサービスに当てはまります。
データベースを蓄積させてそこから必要に応じてデータを分析したり精査したりして適切なキャッシュポイントに変えてくる点がこのサービスの大きなポイントです。
リクナビなんかは学生の学年や専攻、エントリーシート等に合わせて企業のデータベースを提示して学生と企業をマッチングさせています。
また、クラウドワークスというアウトソーシングサービスは例えばライターの仕事を依頼したい企業とフリーランスのライターをマッチングさせたりするサービスです。
データベース系WEBサービスのミソはもちろん保有するデータが重要ですが、単にデータを蓄積するのではなく、人間の信頼や評価を蓄積するサービスであることがポイントです。
詳しくいうと、リクナビは学生データの蓄積、クラウドワークスで言えば仕事を受ける人間の信頼の蓄積とかになります。
他にも例を挙げると、Amazonとかもそうですね。
「この商品を買ったひとはこの商品を買っています」という機能があるともいますが、あれもデータベースですね。この人がこういう商品を買ったよ!という信頼感をデータとして蓄積するのです。
Amazonは一見趣味・嗜好のデータを蓄積しているだけに見えますが、人間の信頼や評価の蓄積にうまく焦点を当てている気がします。
「おっこれをレコメンドするなんて、わかってんじゃん!アマゾン!」という状態を作り出しているわけですね。
しかし、このデータベース系のサービスですがアマゾンなどを除き、その多くはただのデータの箱に留まっていて検索・カテゴリー化のみにとどまっていて個別最適化はできてないというのがもったいないところですね。
すなわち、ユーザーの趣味、嗜好に合わせレコメンドまで至らないものが多いです。
リクナビを例にとるといまだに学性が手動入力で毎回自分の経歴を書いて、業界や職種にチェックして企業を探していますが、AIの技術を応用して「この人、ここのインターンで働いて、こういう事業にアサインして、こんな評価得てる」などを瞬時に分析してマッチング出来るようになるともっと手軽で便利になりそうです。
そういう意味ではAI(人工知能)の台頭により機械学習技術が進歩することで個人最適化のレコメンドが爆発的に普及する予感がするので、データベース系サービスの伸び代は非常に大きいと予想されます。
③コミュニケーション
最後にSNOW、Instagram、LINE、SNAPCHAT、Mixi、Twitter等のコミュニケーション型サービス。
これらは非常にわかりやすいもので、コミュニティの形成を主目的としているサービス。
古代は直接会ったり、手紙を送ったりしてコミュニケーションを取っていましたがその営みを丸ごとインターネットに持って来たよというのがこのコミュニケーション系のWEBサービス。
マズローの欲求階層説にもある通り、人間には所属の欲求というものがあり、さらにその上に自己承認欲求というものが存在します。つまり、人は何かに属したい、他者に認められたいと思う生き物であるためその欲求を見事に捉えたサービスが多いです。
Facebookの「いいね」機能や、少し昔のmixiの「足跡」機能なんてのはまさに自己承認欲求を満たすのに最高の機能です。その数の過多でテンションが上がったり下がったりします。
コミュニケーション系WEBサービスの特徴としては、すぐに覇権が移り変わることが特徴です。
大体こういうサービスは「若者で流行る」→「情報に敏感な大人参入」→「メディアで話題になる」→「サービスのルールや使い方がわからない大人参入、荒らす」→「廃れる」というようなサイクルを経ていくので、時代時代によって流行るサービスが違います。
mixi、twitter、Facebook、Instagram、Snapchat…といった順番に流行りが移り変わって来たのも上記のようなサイクルを経たからだと個人的には思っています。
コミュニケーション系のWEBサービスは人間の欲求が存在する限り無くならないでしょう。そして、他者との繋がりが希薄になりつつある現代では最も隆盛を極めているサービスといっても過言ではないのではないでしょうか。
まとめ
コンテンツプラットフォーム系、データベース系、コミュニケーション系と単純な3つのカテゴリーに分けてみましたがいかがでしたでしょうか?
これから技術がさらに進歩して来て分類できないようなWEBサービスも出てくるとは思いますが、現状9割以上のサービスが上記の分類できるはず、きっと。
WEBサービスに興味がある方、これから作ってやろうという方であれば一度上記を意識してみると自分のサービスがどこに属し、どういうサービスと競合になりうるかポジショニングマップを描きやすくなるのではないでしょうか。
それでは。