現在、起業してから3ヶ月目に差し掛かろうかというところですが、自身の時間マネジメントについて大きな考え方の変化と気付きがありました。
サラリーマン時代の10倍は時間を有効に使えているのではないかというぐらい変わったので、その変化について振り返ってみます。
以前は何かにつけて”忙しい”が口癖に
大学卒業後、一時期サラリーマンをしていた時期の私の口癖は「忙しい」でした。
友人からのプライベートのお誘いも、新しく自分で取り組みたい副業も、「忙しい」という一言でチャレンジできない日々が続いていました。
今思えば本当に楽しそうな企画や、よりチャレンジングな仕事をもっとできたはずなのに惜しいことをしたなと後悔の念でいっぱいです。
しかし、今振り返ってみると「忙しい」という逃げ道を作って時間マネジメントを怠っていただけなんだなぁと思います。つまり、時間に対して真摯に向き合ってこなかったということです。
確かに、かなり忙しいかったのは事実です。
数十社の代理店を抱えやりとりをする必要があったので、作業量は非常に多かったと思います。日々の業務に忙殺されてなかなか自分の時間を作ることができずにいました。
しかし、現在起業し、クライアントのITコンサル業務、受託開発、自社サービスの開発、メディア運用に伴うマネジメント、社の経営など全ての業務を、余暇時間もしっかりと確保しながら進めることができているのでサラリーマン時代のものは単なる甘えだったのだなと気付かされました。
サラリーマン時代の時間の使い方の反省点
上記を踏まえた上で、起業してからの時間マネジメントとサラリーマン時代の時間の使い方を比較し、ここが大きく違うなという点を洗い出し、反省点を振り返ります。
時間はお金のように”天引き”で考えるべき
まず1番大きいのは、時間を天引きで考えられていなかったことです。
わかりやすい例を出すと、給与を貰うときはあらかじめ額面給与から税金分が差し引かれてから振り込みがされます。
もし、額面給与を全て社員の給与として振り込んで、社員が使い込んでしまった場合、税金が払えないという事態に陥ってしまいます。
そうならないように、税金は”天引き”されているのです。
税金は将来必ず払うことになるものなので「負債」となるのですが、もし天引きせず振り込めば「負債」を「資産」(自由に使えるお金)と思い込み使い込んでしまう人は非常に多いです。
※消費者金融で借金して破産する人はこの思考に陥りがちです。
つまり、時間マネジメントにもこの天引きの考え方を応用すれば良いのです。
時間も同様で天引きの考え方をしないといつまで経っても忙しいままです。
時間に天引きを応用すると、予め予定時間をロックさせておくのです。天引きと同じように1日24時間、起床時間の16時間のうち何時間かをあらかじめ天引きしておくのです。
その意識を持つだけで、時間マネジメントに関しての意識はかなり変わります。
天引きされていれば時間が限られてくるので、貴重に時間を使うようになります。無駄な仕事に費やす時間や、ダラダラと仕事することがなくなります。
見たいテレビがあるときに宿題を超早く終わらせていた小学生時代の感覚がわかりやすいですね。
時間は1時間ごとの小分けに使うべき
時間マネジメントに対する意識(マインド)的な部分が改まれば、あとは仕事の進め方的な部分の話です。
これは意外と実践が難しいのですが、1時間ごとに自分の仕事の進捗を振り返るのです。
30分でもいいですが、これをする理由は自分が抱えているタスクが予定通り進んでいるかをチェックするためのものです。
どういうことかと言うと、仕事が時間内に終わらないケースというのは以下のパターンしかありません。
・時間の見積もりミス
・能力不足
なので、いずれにせよ時間内の進捗を見て戦略を練りなおさないと時間はみるみる減っていき時間マネジメントは失敗します。
上手くいってるときはいいですが、悪い方向に時間マネジメント失敗した場合は末路が悲惨です。
それを防ぐためにこまめに一時間ごとに仕事の進捗を振り返るのが良いです。
できる限りスケジュールはスカスカにしておく(バッファを持たせる)
時間の天引きと一見相反するように聞こえますが、これは時間マネジメントを成功させるために非常に重要なポイントの1つです。
どういうことかというと、スケジュールは詰め詰めよりもできる限りスカスカであることを心掛けるということです。
スケジュールが埋まってないと仕事をしていない気になる人も一定数いますが、その考え方は必ずいつか破綻します。私もその一人でした。
仕事が自分の想定通りに進むことなんてほとんどありません。
というのも仕事は一人でやるものではないからです。
自分がいかに完璧に仕事を時間通りにこなしても、相手がそうでなければ、あるいは何十もの承認を得るプロジェクトの場合、中間者を挟むので必ずどこかでミスが起きたりして時間がずれたり想定より時間がかかったりするのもです。
それをあらかじめ想定に入れてスケジュールは詰め詰めにしないこと、入れるにしても最小の時間で入れてバッファを持たせることを心がけるのが良いです。
あとこちらは余談ですが、プライベートでもスケジュールを開けておくと急な誘いにも対応できて非常に良いです。
いきなり週末にBBQに誘われたり、ライブのチケットが余ったから行かないと声をかけられてもすぐに対応でき生活のQOLが上がります。
何事にも余裕を持たせておくのが”吉”なのかもしれませんね。
最後に一言
ざっと自分の変化を参考に時間マネジメントのコツを振り返ってみましたが、これを読まれた方は必ず思うはずです。
「そんな簡単なことかい!」と。
しかしながら、今いろんな会社とお付き合いさせて頂いていて、上記のような時間マネジメントができている人はほっとんどいません。断言します。
確かにシンプルでとても簡単なように見えますが、実践するとなるとかなり強い意志と仕組み化(自分ルールを作る)が必要です。
もしこの記事を読んだあなたが時間マネジメントに困っているのであれば、客観的な目で自分の日頃の行動や仕事に対する姿勢をもう一度よーく振り返ってみてください。
必ず改善できる点が見つかるので時間に対して一度真摯に向き合ってみるのが良いでしょう。