近年、中高生を中心に爆発的な人気を誇る動画共有プラットフォーム「Youtube(ユーチューブ)」。
そのYoutubeで動画を配信し広告収入を得る人たちは「Youtuber(ユーチュバー)」と呼ばれ、多方面で著しい活躍を見せていますが、そんなYoutuberたちの年収はどれくらいなのでしょうか?
この記事を執筆したのは2018年です。この時代の一部の層以外YouTuberは稼げるものではありませんでした。
2020年以降はYouTuberはめちゃくちゃ稼げる職種として認知されるようになったのはみなさんが知ってのとおりです。
Youtuberたちはどうやってお金を稼いでいるの?
Youtuberたちの年収の話に入る前に、まず最初にどのようにしてYoutuberたちがお金を得ているのかについて整理しておきましょう。
無から有は生まれません。
誰かが稼げるということは、誰かがお金を払っているということです。
お金を払いたいと考えるのは企業です。企業は自社のサービスやプロダクトを幅広い人に知ってもらい、売り上げ工場に繋げたいと考えるために巨額のお金をYoutubeに投下します。
Youtubeで活動するYoutuberたちは動画でコンテンツを提供すると同時に広告塔の役割を果たすことで、プロモーションを打ちたい企業から広告費を貰うことで収入を得ています。
ちょっと複雑なので、以下がYoutuberが稼げる仕組みをパッと見て理解できる図を用意しました。
Youtuberは企業から広告費の一部を得ることで収入を得ているわけです。
何気なくみている動画でも時々商品の紹介などがあると思いますが、あれがまさに企業から広告費をもらってプロモーションしている一例です。
ではなぜ、再生回数に応じてもお金が稼げるのでしょうか?
それも上記の図の通りで、企業があらかじめ「10,000回見られたら100万」「100回クリックされたら50万」みたいな形であらかじめ広告費を投下しています。
[aside type=”normal”]imp(インプレッション数)、click(クリック数)に応じてYoutubeが企業に広告費を請求したお金の一部を再生回数やそのYoutuberのランクに応じて傾斜をつけてお金を払うというのが厳密には正しいと思われます。[/aside]再生回数やクリック数に応じてお金を貰えるというのが、Youtuberが再生回数で稼げるという仕組みの正体です。
■Youtubeで収入を得るまでの流れ
- チャンネルの過去 12 か月間の総再生時間が 4,000 時間、チャンネル登録者が 1,000 人いるか確認
- YouTubeのパートナープログラムに登録、審査を待つ。
- 審査通過後、YouTubeパートナープログラムをGoogleのアカウントでGoogle Adsenseと紐付ける。Google AdSenseの「お支払い」の項目でご自身の銀行口座を登録する。
- YouTubeに動画を投稿し、再生回数が1万回に達すると、お申し込みの審査が実施され、動画が規約に遵守しているかどうかが確認される。遵守されていると判断されれば、動画に広告の掲載が許可される。
- 動画内で広告が再生されたり、サイドバーにある広告がクリックされると収益が発生する。
- 収益が8000円以上になった翌月の25日前後に、指定の銀行口座へと振り込まれる。
さて、Youtuberの広告収入の仕組みを理解したところで、いよいよ本題に入ります。
上位3%の人気Youtuberでも平均年収180万円!?
信頼性の高い世界の大手金融メディア「ブルームバーグ」の記事によると以下のように伝えられています。
視聴回数が最も多いチャンネルで上位3%入りしたYoutuber(視聴回数月間140万回)でも広告収入として1年で約1万6800ドル(約180万円)しか受け取れない。
参考記事:ユーチューバー、成功しても生活苦しい恐れ
え?たった180万円なの!?かなり予想よりも低い数字ですね。
どれくらい低い数字なのかというと、日本の平均年収の数字と比べて見ましょう。
日本の平均年収は厚生労働省の調査によれば平成28年で平均値で545万8千円、中央値で428万円となっているそうです。
間を取って450万円〜500万円くらいが日本の平均年収と言えそうです。
Youtuberの平均年収が180万円だそうなので、日本の平均年収の1/3程度の年収ということになります。
これは本当なのでしょうか?
流石にちょっと低すぎる気がするので、もう少し踏み込んで調べて見ましょう。
YoutuberはYoutubeのみに依存していない
Youtuberとしてその名を轟かせれば、当然直接プロモーションして欲しい企業が出てきたり、雑誌・テレビの出演依頼やコラボ企画なんかも依頼されることが増えてくるはずです。
そうなると上位3%のYoutuberともなれば、そういった依頼を受けることによりYoutubeの広告収入以外にも稼ぎ口がかなりあるはずです。
例えば、Youtubeに加えてブログをやっていれば、ブログの流入数も増えて収益に繋がります。
ルックスが優れていれば、モデルのお仕事が入ることもあるでしょう。
また、インスタグラムやツイッターのフォロワーが多ければ企業に直接「この商品を3ヶ月間PRしてくれたら200万円出そう」みたいな提案もあるでしょう。
[aside type=”normal”]世の中には守秘義務というのがあるので、企業との契約によりこの辺りの収益は詳細に公開できないと思われます[/aside]芸能人には及ばないけれども、影響力を持つ人たちをインフルエンサーと呼びますが、インフルエンサーはその影響力をうまく行使することでお金を稼ぐことができるのです。
ですので、ブルームバーグの180万円という数字はYoutube上の広告収益のみで実際の収益はもっとあると予想されます。
さて、実際の収益の推定ですが、ざっくりと本当に簡単な試算をしてみると、まずYoutube単体の広告収益が180万円。
直接Youtuberに依頼する企業のプロモーション費は10万円〜数百万とかなりブレるので1リーチ0.5円として1回の依頼で70万円。年間に3回依頼を受けると、210万円。
数あるSNSインフルエンサーマーケティング会社の大体の相場が30万リーチで約30万円程度。1リーチ1円ぐらいが相場のようです。
月間140万再生のYoutuberでSNSのフォロワー数は大体20万程度なので、2ヶ月に1回プロモーション依頼を受けたとして120万円。
Youtube広告費+Youtubeスポンサー費+SNSインフルエンサーマーケティング費で大体年収510万円くらいでしょうか。
かなり妥当な年収値なのではないかと思います。
しかし、Youtuberが目指すのは平均ではなくTop Youtuberと呼ばれる層です。Top層に憧れ多くの人たちはYoutubeへと駆け込むわけです。
本当のTop層Youtuberは年収1億超!!
Youtuberとしてあまりにも名高いHIKAKINさんは真のTop Youtuberでしょう。
その年収は1億円を超えると言われており、通常のYoutuberとは稼ぐ額の桁が違います。
個性的なキャラもさることながら、非常に面白いコンテンツを毎日届けるその継続力は勇逸無二の価値になっており、他のYoutuberの追随を許しません。
また、記憶に新しいUUUMという企業を共同創業しYouTuberたちの事務所を立ち上げるなど、Youtubeの広告費にとどまらず多方面で活躍されていることでとても有名ですね。
確かにここまでのYoutuberを見てしまうと、憧れてしまう気持ちもわかる気がします。
Youtuberにもビジネススキルが必要
Youtuberの平均年収は?という題材から色々見てきましたが、成功しているYoutuberはただ面白いだけではなく、意識的かはわかりませんが、いろんな知識を身につけた博識なビジネスマン要素を持ち合わせた人が多いです。
面白いコンテンツを作る、人の心を惹きつけるという素質に加えてある意味冷静に自分を客観視して如何にして収入に繋げるかと言うことを綿密に計算している人が多いです。
広告主から直で案件を取ってくると言う「営業力」、Youtube以外のプラットフォームを育てる「メディア・マーケティング戦略」、ファンを増やし顧客に育てる「コミュニケーション能力」など、様々なビジネス能力を複合させて保有していることがTop層のYoutuberの本当の強みではないかと思います。
下位97%のYotuber自分だけの価値を見つめ直す
この記事では上位3%のYoutuberにのみ焦点を当てて話してきましたが、下位97%のYoutuberはそれ単体で食っていくことはかなり厳しい状況にあると言うことになります。
上位3%で平均広告収入が年間180万で少ないと感じるのに、それ以下の収入というのは自分の価値をうまく世の中に発信できていないと言うことです。
誰かの真似をしたようなコンテンツを量産するのではなく、自分だけにしか出せないコンテンツを生み出す努力が必要なのでしょう。
また、Youtubeの広告収益にとどまらずSNSやブログを通じて1人でも多くのファンを獲得できるように働きかける地道な努力も重要になってくるでしょう。
Youtuberの真の価値はインフルエンス力
Youtuberの本当の価値はインフルエンス力、すなわち誰かに影響を与える力です。
再生回数が多いとかファンが多いと言うのはあくまで指標の1つであって、Youtuberが何かを発信した時にいかに「この人が言うことなら正しいな」「この人が勧める商品なら試してみようか」と思わせることができるかと言うことが本当の価値だと感じます。
その価値を高める努力をしていくことができれば、上位3%のYoutuberの中でもさらに収入を得ることができるTop層のYoutuberとして活躍することができるのではないのでしょうか?
Youtuberは世間でとやかく言われることが多いですが、誰かに影響を与えることができると言うのはとても素敵なことだと思います。
私も1Yotuberファンとしてこれからも面白いコンテンツを楽しみにYoutubeにかじりつきたいと思います。