なべわかし

なべわかしです。六本木ヒルズのとある企業に勤める、象使いです。

奨学金が返せない?奨学金を借りてまで大学に行く意味とは

time 2016/12/21

奨学金が返せない?奨学金を借りてまで大学に行く意味とは

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奨学金が返せない学生が増えている

日本学生支援機構(旧日本育英会)とは就学が困難な学生に対して、金銭を貸与してくれる事業を展開している組織である。

しかし、昨今はこの奨学金返済を巡って様々な問題が起こっているそうだ。

大学や大学院、専門学校生らの約四割が利用している日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金貸与事業で、返還が滞った利用者や親などに残額の一括返還を求める訴訟が激増している。機構が発足した二〇〇四年度の五十八件に対し、一二年度は百倍を超える六千百九十三件に上った。

東京新聞 2016年1月3日 朝刊より

上記はとある新聞記事の抜粋であるが、奨学金を借りたのはいいものの、その返済ができない学生が増えているという事実を伝えている。

返済するとなれば月額2万円弱ずつを返済していくのが多くの場合であるが、月2万円を返済するのにも困窮する状態にあるのだろうか?

いずれにせよ奨学金を返済できない学生が増えているというのは由々しき事態だ。

奨学金を借りてまで大学に行く

奨学金の貸与を受けるのは主に大学生であるが、なぜ奨学金を借りてまで大学に進むのだろう。

1つ興味深い指標がある。

賃金構造基本統計調査の調べによると、高卒の平均年収は492万、一方大卒の平均年収は676万円となっており、学歴だけで約180万の差が出ることがわかる。

一方で、専門学校を卒業しても平均年収は500万程度となっているため、数値上で見れば大学の方が平均給与が高くなるというところに目をつけて大学に行く学生が多くなることはある程度予想される。

また、生涯賃金ではとある統計によると大卒が2億5000万円、高卒が2億となっており、一件家が建ってしまうほど大きな差となるようだ。

 

となると、多少無理をしてでも大学に通わせようとする親、通いたいと思う学生は多くなるわけで奨学金を借りるという選択をする学生は増える。

生涯賃金が全てではないが、学費の数百万を前借りすれば生涯賃金が大きく変化するため借りた方が投資対効果が高く賢明と判断するのは至極普通だ。

だとすれば、一体どこで返済計画が狂ってしまっているのだろうか?

計画やキャッシュフロー のやりくりができていない

計画性がなかったり、キャッシュフローのやりくりができないというのは理由の一端としてあげられるだろう。

 

上記を説明するために具体例を挙げよう。

大学生Aくんは地方から上京して大学に通う。日本学生支援機構で10万有利子で借り入れており、塾講師のバイトで月に8万円くらいの収入に加えて親からの仕送りが月に3万ある。

そうすれば学生時代において月収21万ということになる。

家賃に5万、水道光熱費に1万、学費に8万程度収めたとしても残りの7万円は自由にやりくりできる。

しかしここで学費も親が負担している場合は15万くらいは自由にお金を使えるのだ。そうなってくると月に15万ある生活に慣れてしまうままに社会人になってしまう恐れがある。

 

就職し社会に出た時の手取りは平均して15万から多くて20万程度と言われる中、そこから家賃、水槽光熱費、食費等を差し引いて生活するのだ。

となるとかなり厳しい現実を目の当たりにするがいかんせん学生時代の金銭感覚が抜けきらずにお金を使ってしまう、そこに奨学金の返済がのしかかれば返せるものも返せない。

借りているお金を負債を収入と錯誤してしまうということに慣れてしまい、キャッシュフローという感覚が欠落してしますのである。

 

中学・高校と自分でろくにお金を持ったことがなかった学生が、大学でいきなり下宿や一人暮らしをしてやりくりすると必ずお金の壁にはぶち当たる。

計画的にお金を使ったり、貯蓄したりする能力が非常に乏しいため本来であれば学生時代にしかるべき金銭感覚を身につける必要があったがそれが叶わなかったなれの果てが返済できない学生になっている。

不況による就職難やリストラ

2016年の就職は売り手市場と言われ状況は好転したようであるが、就職氷河期に就職活動を行った学生は内定が出なかったり、2008年のリーマンショックでリストラにあった奨学金返済者は稼ぎ元を失い、結果返済能力を失うことも多かっただろう。

そういう意味ではこれから売り手市場が続けばある程度上京は改善されていくのかもしれないが、奨学金を借りる側はいつ何時自分が職を失うかという想定をして動かなければ返済できないなんて事態にもなりかねないので気をつけたいところだ。

見通しをしっかりと持つこと

経済の状況や、就職の状況を見極めるのはかなり難しいことである。

しかし、安易に周りの情報に流されて奨学金を借りてまで大学に行く価値はあるのか、自身でしっかりと熟考してから結論を出しても遅くはないのではないのだろうか。

本当に数百万も借金して大学に行くことによって自分が望む人生を歩むことができるのかということをよくよく考えてみるといいかもしれない。

 

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